別居6日目、夜

仕事納めしたんだろう。

新しい猫を迎えるので、週末は片付けに来ないらしい。やはり、引っ越して放ったらかしだ。うちの猫が来た時のように、2人は楽しみに用意をしていることだろう。
うちの猫は、飼い主がいなくなって、部屋が様変わりしたことを、どう受けとめたのだろう。
私が最も猫と接して、最も世話していても、娘が帰ってくるとずっとそばでまとわりついていた。
子猫の時から、同じ部屋にいた、同居人である娘を、毎晩寒い部屋で待っているようだ。外で人の気配がすると、耳をすませ、娘の帰宅かと思っているようだ。まだ忘れるはずはない。
ごめんね、帰ってこないよ、といっぱい撫でてあげている。
今日は、晴れたので、朝からずっと片付けている。
仕事が始まったら、慣れない生活に疲れはててしまうだろうから、家の中は断捨離して、すっきりさせてしまいたい。

冬休みだと、何曜日だろうが変わらない。
誰かの用事に振り回されることなく、夕飯の時間を気にすることなく、自分のペースで動ける。
うちは狭いから、みんなの行動が筒抜けだった。私には篭もれる自分の部屋はなかった。
流れに任せて、毎日ふわふわした感じだ。
片付ければ片付けるほど、家は変わっていく。2人の痕跡が消えていく。
気持ち的には、ただいまーって娘が帰ってきそうなのに。
夢なんじゃないか、みたいな感覚が、毎日おこって、何度も現実にかえる。
誰も帰っては来ない。

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