別居2日目、朝

ダメだ。目を閉じても、眠れなかった。
食事と睡眠、なおさら大事なのに。
別居して、冷静に考えたいと、夫はLINEで言っていた。
考える?
夫はさっさと勝手に決めて、さっさと実行するタイプだ。
離婚へのぬかりない段取りして、彼は選択肢をくれないだろう。
こうしよう、こうしたい、こうしてほしい、と言えない人は、ワンマンに行動するのみ。そんな強引さはしょっちゅうだった。
私の涙は、彼には優越感なのだろう。悪かったかなとよぎる事はない。冷たい人。
そもそも、私が出ていく選択肢はくれなかったのだ。
彼らが住む駅なら、私がワンルームを借りたほうが、家賃も新たに買う生活用品も安く済むし、車も不要で、自活する為に仕事も豊富だったのだ。
ここでは車が必要で、仕事もしにくい。
彼らは自由を手にし、私はこの家に閉じ込められた気分だ。ここにいたら、自立は厳しい。離婚するなら、私が出るべきだろうと思う。
私には、考えるというより、色々思い出してしまう期間だ。
平日は早くて22時~終電帰宅の夫。お疲れ様の気待ちもあり、先に寝ますとは言わずに、夕飯を温めてきた。
たとえ先に寝ても、物音で起きるだろうし、食べたら食器を水につけない、冷蔵庫に仕舞わない人だし。
早食いの夫、会話なく、ごちそうさまだけで、席を立つ。
歳とると、なおさら疲れるんだから、仕方ないと思ってきたが、一日の会話が、挨拶ひと言って、虚しくなっていった。
夫と何分話してますかってテレビで見て、うちは何秒だよ、と思った。
元々、話さない人だが、この5分程度の食事、自分が家政婦みたいに思えて、ため息が出るようになってしまった。
何かとイラッとする更年期でもある。
温めても、なかなか来ないで、キッチンで待ちぼうけする事も多かった。テレビ見て待ってると嫌な顔された。待ってたのはこっちなのに…
娘の帰宅と合いそうな時は、ちょっと夕飯を待たせたりしたのも、夫には嫌だったのかもしれない。
先に食べたい、何時に食べたいって、言ってくれたらいいのに。
甲斐甲斐しくやるのが、ばからしくなっていた。
平日は遅いし、毎週末、趣味と習い事で出かける夫。「今日は夕飯要りません」とガッカリ迷惑なタイミングでLINEしてくる事が多い。
夕飯って、献立を考え、材料をチェックし、なければ買い物し、立ったまま調理し、洗い終えるまで、なのだ。
料理しない人にはわからないみたいだ。
娘もまだ学生なのに、夫の真似して、夕飯要らないってセリフを言うようになった。
事前に言ってほしいよ、2人とも。
私も、夕飯要らないって言ってみたいと思った。
夫の連絡しない午前様も昔からだ。心配だから連絡してと言ったが、しない。
深夜の何万ものタクシー代に怒って、深夜バスを教えたこともあったが、カラオケで朝まで過ごすパターンとなった。
浮気は…考えないようにしてる。
私自身は、100%誠実に生きてきた。胸をはれる。
彼は胸をはれないかも?変な電話を受けた事もある。
携帯時代に、妻にありがちな?チェックをしてしまった。アドレスに、下の名前だけ入ってた。のぞいたのはこの1度だけだ。
知らないで過ごすのがいいと思った。まだ娘が赤ちゃんだったから。
この20年余りで、彼に何もないとは思ってない。ずっと見た目だけの夫婦だった気がする。夫よ、夫婦って、形じゃないよ。
別居宣言のしばらく前に、自分のタイミングで食べたいので、平日の夕飯は要りませんってメールがきた。私の態度への仕返しだろう。口で言えない小心者、ついに、夕飯放棄。
あなたのタイミングに合わせて夕飯を温めてきた私なのに。何がタイミングだ。
毎日の外食代に、ため息が倍増した。
私は言いたい事をいつも飲み込んできたが、その分、ため息や腹立ちはオーラのように、夫に届いていっただろう。
疲れたーとか、会社でさーとか、会話してくれたらどんなにか。
夫、根暗すぎる。アラフィフになって、それが私にはしんどくなった。
子育てが終わると、夫婦だけになる。いても会話しない夫…老後の私達の形が、楽しく想像できない。割り切って暮らすんだと思っていた。
まぁ、そんな夫婦は多いらしいし。それでも、いざという時には、お互い必要なのが、何十年も一緒に過ごしてきた夫婦なんだと思っていた。
そう、先週の事。
2晩続けて、経験した事のない大量の鼻血が流れた。なかなか止まらず、喉にも流れ落ちていき、焦った。誰か起こそうかと思ったけど、やめた。これからは、1人で対処しなければいけないんだと思った。
その話をしたら、娘が鼻で笑ってた。
別の日。夫の部屋のカーテン、手前に物がいっぱいで私には手が届かず、洗いたくても外してくれず、窓際にカビも見えているので、引っ越したら買い替えようと思った。
椅子に乗って手を伸ばし、届かないカーテンのサイズを計っていた時。椅子が回転して、私は落ちた。何かに手をつき、なんとか物の上で体を支えたが、手首が痛くて、捻挫?ひびが入ったら?サーっと血が引いた。
幸い大丈夫だったけど、不注意でケガなんかするなと、自分を戒めた。
別居後は、倒れても、ケガしても、スマホに手が届かなければ、誰にも知られず大変な事になる。
今回は、娘には話さなかった。娘が心配してくれる事はないんだ、悟れ、と自分に言い聞かせる。
夫にはもう私が必要ない存在なのだろう。娘がいるし。
彼が一旦思った事は、覆らない。水に流さない人だ。
唯一、今の私達に共通するのは、誰も相談相手がいない事だ。相談できる親もきょうだいもいない。年輩の方にアドバイスしてもらいたいものだ。
彼は人の言うことは聞かないし、彼にアドバイスしたり止めたりするような人もいないし、彼の決定が全て。
心療内科ほど病んではいない。
法律相談は離婚を決意しての相談だという。
カウンセラーにかかるお金はない。
私は大丈夫だろうか。
こんな田舎のような小さな町は、誰がどうしたとすぐ噂が広まる。広がっていた関係も、子育て終わると、ママ友は疎遠になる。私のような地元民でない者は、繋がりが難しい地域なのは感じていた。
根無し草の気分だ。

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