要注意!離婚を子供に伝えるときのポイント

子どもにとって一大事の両親の離婚。ショックを最小限にとどめるには、どんな伝え方をすればよいのでしょう?

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夫婦関係は解消できるが、親子関係は続いていく

離婚カウンセラーの岡野あつこです! 子どものいる夫婦が離婚をするとき、親は夫婦間に横たわる問題を片づけることで精一杯。子どもの気持ちを考える余裕などないかもしれません。

子どもと離れてしまう親が別れを告げることもなく、子どもにしてみたら「いつの間にか帰って来なくなっていた」という別れ方をしてしまうケースも多いものです。

その方が子どもを傷つけなくて済むと考えるからなのかもしれません。

しかし、うやむやにすることで、そのとき深く傷つくことは避けられたとしても、後から会えなくなってしまった現実を思い知るにつけ、「親に見捨てられてしまった、置いていかれてしまった」という心の傷を引きずり続けてしまい一生人間関係をうまく築けなくなってしまうこともあるのです。

ですから、子どもと離れて暮らすことになる一方の親は、子どもとしっかり話をしておかなければならないのです。一番理想的なのは、父親と母親が揃って伝えることです。夫婦関係は解消できますが、親子関係は永遠なのです。夫婦関係と親子関係はまったく別だということを忘れないでほしいと思います。

離婚を子どもに伝えるとき:5歳未満の子どもには?

5歳未満の子どもに何を話したところで、どうせ理解できるはずもないからと、いい加減なことを言ってしまう親がいますが、予想以上に子どもなりにいろいろなことを考えており、言葉では難しくても状況は理解できるものです。

後で子どもが「嘘をつかれた」「親に騙されていた」と気づき、人間不信になるということがないように、事実を伝えるべきです。離婚という言葉を使ってもよいでしょう。「離婚って何?」と訊かれたら、「お父さんとお母さんが別の家で暮らすということだよ」とはっきり言います。

ただし、「月に1回会えるし、離れていてもいつも○○ちゃんのことを思っているからね」と伝え安心させてあげてください。そして、その約束を果していくことが最も大切です。一緒に暮らす親は、スキンシップをして安心を与えてあげましょう。

離婚を子どもに伝えるとき:5〜10歳未満の子どもには?

この年齢になると自分と親を分け、客観的に親や周囲をみることができるようになっています。友だちの家庭と自分の家庭の違いなどに敏感になる時期でもあり、自分がひとり親家庭の子どもになるという現実を受け入れ難いと感じるかもしれません。

しかし、子どもは自分の意思とは関係なく、その宿命を受け入れるしかないのです。そのつらさを親はよく感じてあげなくてはなりません。この年齢まで一緒に暮らしてきたわけですから、子どもにとって思い出もたくさんあります。たとえどんな親だったにせよ、別れがつらくないはずはないのです。

「寂しくなったり話がしたいときは、いつでも電話やメールをしていいんだよ」「別々で暮らすことにはなるけど、○○のお父さん(お母さん)であることには変わりないからね」と話し、少しでも不安を取り除いてやってください。

お友だちに「○○ちゃん、お父さん(お母さん)いないの?」と訊かれても「いるよ。家にいないだけで」と堂々と子どもが言えるようにしてあげるのがベストです。

離婚を子どもに伝えるとき:10〜15未満の子どもには?

この年齢の子どもは、もうほぼ大人なみに何でも理解ができます。 自分の親がなぜ離婚することになったか?という事情もすべてわかっているのではないでしょうか? たとえ、どちらかが明らかな有責配偶者という立場にあったとしても、子どもにとっては例外を除いてかけがえのない親なのです。

ですから、子どもの前で「一方の親が悪いから離婚することになった」などという説明の仕方は禁物です。子どもはその親の分身ですから、自分自身を否定されたように感じてしまいます。すると子どもは、自分に自信が持てなくなってしまうことがあるのです。感情を排した上で、事実は事実として伝えるとよいでしょう。

それから、思春期ですから、ただでさえ多感な年頃です。感傷的になったり精神が不安定になりがちですから、よく注意し見守ってあげたいものです。

離婚を子どもに伝えるとき:15〜20歳未満の子どもには?

この年齢にもなれば大人も同然で、親の事情はわざわざ説明をせずとも理解し協力してくれるものと親は期待をしがちです。しかし、そううまくいくとは限りません。

どうしても離婚をするしかなくなってしまったこと、これからの生活のことなど、大事な話があると、あえてかしこまってきちんと話し、理解と協力を求めます。大人の対応を要求するのであれば、まずは親が子どもを大人だと認めていることを伝えなくてはならないのです。

実は親の離婚を伝えた後、ある意味で一番心配なのはこの年齢の子どもです。親の離婚に傷ついて自暴自棄になったり非行に走ったりするケースもあるからです。

やはりこの年齢の子どもにとっても大切なのは、離れてしまっても、いつでも連絡が取れるようにすること、会いたいときに会えるようにすること、愛情をしっかりと伝えることが最も大切なのです。

一応年齢別にはなっていますが、ここに挙げたすべてのことを実践できたら、ベストです。親が自分自身のことでいっぱいいっぱいになっている状況は、子どもにしてみたら親以上にいっぱいいっぱいかもしれないのです。そこをしっかり忘れず親子で家族関係の変化を乗り越えていけるとよいですね!
(文:岡野 あつこ(離婚ガイド))

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